アイロンビーズ ( パーラービーズ )で簡単手軽なセンサ用ケースを作ってみた

M5Stack

アイロンビーズ(パーラービーズ)によるケースの上板と底板作り

では、BME680 センサモジュールのケースの上板と底板をアイロンビーズ(パーラービーズ)で作ってみます。
「パッチワークこて」や、ドライアイロンで融着させます。

まず、パッチワーク用コテに付属しているコテ台はこんな感じです。

電源コンセントに接続した後、電源スイッチを HIGH にします。
すると、下図の様にグリーンのランプが点灯します。

取扱説明書では10分間で使用可能状態になると書いてあります。

まず、温めている最中に下図の様にプレートの突起部分に合わせて、アイロンビーズ(パーラービーズ)を並べます。

次に、プレートに付属のアイロンシートのツヤのある面を下にして、下図の様に当てがい、「パッチワークこて」を載せます。
注意点は以下の通りです。

※アイロンを当てている最中は、基本的に数秒間動かさない方が良い。
※あまり強く押し当てない方が良い。
※様子を見たいが為に途中でシートを剥がすと、バラバラになるので要注意

先に紹介した動画の様に、アイロンシートの上に数秒アイロンを載せて、溶け具合や張り付き具合を見ながら、数回アイロンを当てます。
この「パッチワークこて」は、面積が小さいので、端の方の貼り付きが甘い場合があります。
うまく様子を見ながらアイロンを当てます。
アイロンビーズ(パーラービーズ)の穴の径が小さくなり過ぎないようにアイロンの当てすぎに注意してください
ちょっと油断すると、すぐ溶けてしまいます。
私は2度失敗しました。
失敗するとだんだん加減が分かって来ます。

ある程度くっ付いて、十分冷えたら、下図の様にアイロンシートをゆっくりはがします。

そうするとこんな感じになります。
穴が小さくなっていますね。
これは後でスパイキやキリを使って広げます。

 

さて、今度は、最初に紹介した動画のとおり、裏側にもアイロンを当てなければいけません。
下図の様に、裏側を見てみると融着ができていません。

まず、下図の様にアイロンプレートを裏返し、平らな面にします。
そこに、先ほど作ったアイロンビーズ(パーラービーズ)板も裏返しに置いて、先ほどと同じようにアイロンを当てて融着させます。

詳しくは先に紹介した動画も見て頂ければ分かると思います。

これで、センサ用ケースの上板ができましたので、同じようにもう一枚作成して底板を作り、合計2枚作ります。
下図の様な感じです。
それぞれの穴や形が「いびつ」ですが、最終的に気にならなくなると思います。

これで、アイロンを使った融着は終了です。

上板と底板をワイヤーで締め付け、ケースを完成させる

では、先ほど作った上板と底板の間にアイロンビーズをかませて、ワイヤーを通してケースを完成させてみます。

まず、下図の様に、単線ジャンパーワイヤーを25cm くらいに長めにカットしておきます。
そして、アイロンビーズ(パーラービーズ)を6個と BME680 センサモジュールを用意しておきます。

そして、下図の様な工具も用意しておきます。
先にも述べたように、スパイキが無い場合はキリでも良いです。
要するに、アイロンビーズ(パーラービーズ)の小さくなった穴を広げるためのものです。

さて、下図はちょっと解り辛いかも知れませんが、ワイヤーを通すイメージです。
ここでは一筆書きでワイヤーを通していますが、もちろん途中で切断しても良いと思います。

ワイヤーを通す時に注意することは、先に紹介した動画を見ても分かる通り、最後の2つのアイロンビーズ(パーラービーズ)を通す前に BME680 センサモジュールを収納することです。
それについては後で述べます。

まず、最初に、φ0.65mm単線ジャンパーワイヤーの撚れを真っ直ぐに伸ばしておきます。
下図や動画の様に、私の場合はスパイキで伸ばしていますが、手で伸ばしても結構です。
ただ、LANケーブルの芯線のように固い被覆ではないので、あまり強くやると被覆が伸びきってしまうので注意してください。

続いて、アイロンビーズ(パーラービーズ)板の穴が小さくなったところを、ワイヤーが通るようにスパイキやキリで穴の径を広げておきます。

まず、下図の様にアイロンビーズ(パーラービーズ)とワイヤーを通して、すっぽ抜けないように端をL字に折っておきます。

ここでは緩めに通しておきます。
後で BME680 モジュールを入れてから締めていきます。

とりあえず、下図の様なところまでアイロンビーズ(パーラービーズ)を通して、最後の2つのビーズは通さないでおきます。

ここで、BME680 モジュールを入れ込みます。

BME680モジュールを入れ込んでも、モジュールの出っ張ったピンなどで、上板と底板がうまく収まらないように見受けられますが、気にしないでください。
あとでワイヤーを閉める時にうまくいきます。

そうしたら、最後の2つのアイロンビーズ(パーラービーズ)にワイヤーを通します。

最後にニッパ―で余分なワイヤーをカットして終了です。

アイロンビーズ(パーラービーズ)ケースと BME680 センサモジュールの位置関係は下図の様な感じです。
斜めになっていますが、これで良いのです。
上板とセンサの距離が離れていて、空気がうまく循環する為です。

真横から見るとこんな感じです。
センサモジュールが斜めっていてOKです。

以上で完成です。
下図の様にちょっと遠目で見ると、それなりにマシなセンサ用ケースだと思います。
私はこれで大満足です。
ケース全体を融着する方法もありますが、私としてはセンサモジュールを取り出したい時があるので、この方法にしました。

では、次の項では、GROVE コネクタの加工法と、M5Stack への接続を紹介します。

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