スマホから Art-Net でコントロールする
スマホのアプリでは、Android については良いものを見つけました。
Art-Net Controller というアプリです。
試用版は以下です。
有料版は 2018/11/25時点で 370 円でした。
これをサラッと使ってみた下の動画をご覧ください。
このアプリの使い方は割愛させていただきます。
Setting画面のブロードキャストアドレスが、
255.255.255.255
になっていれば、他は特に設定していなくても動作すると思います。
このアプリで演出的に LED を表示させ方法はあるらしいのですが、私は使い方がまだよく解りません。
iOS 版はあまり良いのが見つけられなかったのですが、Luminair 3 というアプリがよく使われていて、評価が高いみたいですね。
これは、かなりいろいろ制御できるようです。
ただ、11800円とちょっと高価で、私は手が出ませんでした。
LED 演出用のパソコン用ソフト(アプリ)について
パソコンで使える Art-Net DMX 対応ソフト(アプリ)は、基本的に有料のものが多いです。
Art-Net や DMX 機器を購入して接続しないと、ソフトを動かせなかったりします。
また、ライセンス設定されているものも多いです。
とりあえず、いろいろ調べて見つけた無料で使える 2つのソフトを紹介します。
TouchDesigner ( Derivative )
これは、つい最近知って使い始めたばかりですが、あまりの高機能で超ビビりました。
以下のサイトにあります。
Windows 版と Mac 版があります。
かなり有名なソフトらしく、大規模イベントのプロジェクションマッピングなどで使われているらしいですね。
もう、鼻血が出るくらい何でもできる超ハイスペックソフトです。
あまりの高機能で、全部を理解するまでに1年以上かかりそうなレベルです。
ここでの詳しい説明は省きますが、Art-Net や DMX, MIDI はもちろん、映像や音楽、3D描画、プログラミングまで、何でもOKって感じです。
ただ、ライセンス設定があり、無料で使えるのは個人用途限定です。
それでもかなりの豊富な機能が使えます。
また、このソフトは高機能だけあって、高速CPU、大容量メモリを搭載したパソコンに、さらに GPU を搭載していないと動かすのは厳しいかもしれません。
試行錯誤して作ったプロジェクトはこんな感じです。
これはかなりやばいソフトですね。
今回はこのソフトはあまり使いこなせなかったので、説明はこれくらいにしておきます。
とりあえず、実験してみた動画は以下の感じです。
もう、まるでワイヤレス MIDI 照明コントローラーと化していますね。
Jinx! – LED Matrix Control
TouchDesigner はちょっとハードルが高かったのですが、他の無料で使えるソフトをいろいろ探しました。
そうしたら、一番感動したのはこのソフトです。
以下のサイトにあります。
※ただし、Windows 専用です。Mac版はありません。
これの素晴らしさは最初に紹介した動画を見て頂ければわかると思います。
私が NeoPixel やLED matrixでやりたいと思った効果の殆どが簡単に実現でき、あまりに素晴らし過ぎてヤバイです。
こういう効果を自分で作ろうとすると、多量のプログラムを書かなければいけなくて面倒だったので、それを全てやってくれる優れものです。
手軽にエフェクト演出できて、しかも無料というところがあまりにも素晴らしいです。
こんな高機能を無料で配布するなんて、ちょっとやり過ぎじゃないかな?
ちょっとくらい有料にしないと、開発者の方々がかわいそうですね。
ということで、今回はこれの使い方に絞って紹介していきます。
Jinx! – LED Matrix Control の使い方
では、フリーソフトの Jinx! – LED Matrix Control の使い方をザッと説明します。
(ただ、紹介はするものの、フリーソフトゆえに、これを使ったことによるトラブルは当方では責任を負えませんのでご了承ください。)
簡単な概要は以下です。
DJ や VJ のように、左右別々にエフェクトを作って置き、中央のスライダーで切り替えたりミックスしたりします。
しかも、片側だけで数種類のエフェクトを MIX できて、本当に高機能です。
そして、更に、ストロボ効果やチェイス、シーンなどの記憶もできます。
素晴らし過ぎますね。
インストール方法
まず、WiFi ルーターに電源を入れて、起動しておき、M5Stack に Art-Net が受信できる状態にしておいてください。
Webサイトでも英語版マニュアルがダウンロードできますので、そちらも合わせてご覧ください。
もう一度言いますが、これは Windows 専用です。
以下、Windows 10 の場合で説明します。
まず、こちらから ZIP ファイルをダウンロードします。
2018/11/25時点で、Version 2.4 です。
ダウンロードしたら解凍しておきます。
解凍したフォルダの中を見ると、下図のようになっているので、
jinx.exe
というファイルをダブルクリックすると起動します。
インストーラーが無いので、手軽です。
Matrix Options 設定
まず、このウィンドウの LED pixel 表示を設定します。
ツールメニューの「Setup」→「Matrix Options」をクリックします。
すると、下図のようになるので、Matrix Dimension を
Width : 12
Height : 4
とします。
Height は4が最小で、それ以下にはできないそうです。
良ければ、OK をクリックして確定します。
Output Devices 設定
Output Devices の設定は、Art-Net の IPアドレス等を設定します。
まず、「Setup」 → 「Output Devices」をクリックします。
すると、下図のような画面になるので、「Add」をクリックします。
すると、下図の画面が出てくるので、このように設定します。
とりあえず、ブロードキャストアドレスで良いので、そこにチェックを入れます。
ブロードキャストアドレスにしておくと、複数の M5Stack や ESP32 などのデバイスを同時にコントロールできます。
そして、Channel 数は 36 とします。
これは、NeoPixel Ring の LED が 12素子で、1素子中に Red, Green, Blue の3色あるので、12×3=36 という計算になります。
DMX チャンネルは 36ch 使うということになります。
これで良ければ、「OK」 で確定します。
すると、下図のようになるので、「Close」をクリックします。
Output Patch 設定
次に、LED 素子の Red, Green, Blue にそれぞれ DMX アドレスを割り当てます。
「Setup」→「Output Patch」をクリックします。
すると、下図のようになるので、Patch Device に Artnet を選択します。
その後、「Fast Patch」をクリックします。
すると、下図のウィンドウが出るので、このように設定します。
わったら OK をクリックして確定します。
上の画面で忘れがちなのが、First Channel を 0 にするところです。
First Channel とは、0 にした場合、自動的に0~35まで順番にDMX チャンネルを割り当ててくれます。
DMX 0ch = LED1番Red
DMX 1ch = LED1番Green
DMX 2ch = LED1番Blue
DMX 3ch = LED2番Red
DMX 4ch = LED2番Green
….etc…
何度も修正していると、First Channel は勝手に番号がカウントアップされるので注意です。
ここはハマリどころです。
すると、下図のような表示になればOKです。
これで、DMX Patch は終了です。
では、次では実際にLED や M5Stack を点灯させてみます。
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